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宮市を襲った前十字靭帯断裂の悪夢 再発リスクが高まる“二つの条件”とは
再発の多い「術後2年以内」と「25歳以下」
「この三つの動作の際に、膝が軽く曲がる軽度屈曲、足首が膝より外側に反るという外反、すねの骨がねじれる下腿回旋、そして重心がやや後方の際に靭帯を損傷することが多くなると言われています。前十字靭帯断裂を避けるには、そのような姿勢にならないようにしないといけません」
そして宮市は左膝を痛めた2年後に、右膝に重傷を負ってしまった。前十字靭帯断裂は再発率が高い怪我だという。
「膝の前十字靭帯断裂手術後の再発については、いろいろな研究がありますが、再発率は20%と言われています。その半分の10%は逆の膝で、前十字靭帯断裂が起きています。一方で、日本国内に限りますと再発率自体が10パーセント程度というデータもあります」
新盛院長はこう説明した。宮市のように、もう一方の膝で再発するケースは10%だが、元日本代表アタッカーは不運にも、その可能性が高まる二つの条件に当てはまるという。
「術後2年以内に再発するケースが多くなります。そして25歳以下の若年者は、再発率が高くなるという報告があります。術後2年は、特に気をつけなければいけません」
「2年以内」「25歳以下」という二つの条件に当てはまってしまった宮市。激しいボディコンタクトを伴うサッカーにおいて、負傷の危険は常に隣り合わせだが、前十字靭帯断裂の再発に関してはどのようにすれば、そのリスクを軽減できるのだろうか。新盛院長は予防策について、次のように解説している。