コンフェデ杯決勝の肘打ちが警告止まり VAR判定に「的外れ」「大混乱」とサッカー界紛糾

FIFA公式大会でVARが本格導入されるも次々と問題が浮上、決勝の判定で批判の声も

 FIFAコンフェデレーションズ杯ロシア大会決勝はドイツ代表がチリ代表を1-0で下し、同大会初優勝を果たした。この試合では後半18分、チリ代表DFゴンサロ・ハラがドイツ代表FWティモ・ヴェルナーに肘打ちを見舞い、「ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)」が使用された。本来ならレッドカードが相応しい行為かと思われたが、試合中断後にイエローカード止まりと判定されフットボール界は紛糾。「的外れ」「これでは大混乱」と批判の声も上がっている。

 FIFA(国際サッカー連盟)の公式大会でも本格導入されたVARはコンフェデ杯で次々に問題が浮上した。

 チリ対ポルトガル戦の準決勝ではポルトガル代表DFジョゼ・フォンテがペナルティーエリアで相手にファウルを犯したが、主審はペナルティーを与えず、VARでの映像確認も要求しなかった。グループリーグのカメルーン戦でもVARで確認後、間違った選手を一度退場させる場面が発生している。

 そして、決勝の舞台ではミロラド・マジッチ主審が一発退場に相応しいハラのエルボーに対してイエローカードを提示。ハラは2015年のコパアメリカ準々決勝でもウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニに浣腸のような行為を仕掛け、カバーニが手を払いのけようとしたところ、逆に大げさに倒れる演技を見せた。これにより出場停止と罰金に加え、所属するマインツから解雇される前科があった。

 

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