レアル、伊代表GK獲得をギブアップか 態度軟化でミラン残留も…撤退決意と伊紙

契約延長拒否で物議醸したドンナルンマ、ミランが翻意促し残留の線が濃厚に

 ACミランのイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマは、残り1年間となった契約延長を拒否したことで物議を醸しているが、移籍先の有力候補だったレアル・マドリードがギブアップしたという。イタリア紙「ラ・スタンパ」が報じている。

 ドンナルンマは現地メディアに超高額オファーが断られたことをミラン幹部によって暴露されていた。ミランのスポーツ・ディレクター(SD)のマッシミリアーノ・ミラベリ氏が「率直に言えば、彼に提示したのは5年契約で手取り総額2500万ユーロ(約31億円)だ。これは、クラブの負担総額が5000万ユーロ(約62億円)ほどになることを意味する。一人の人間として言うならば、これで断られた時には動揺してしまったよ」と明かしていた。

 こうした報道により、U-21欧州選手権にイタリア代表として臨んだドンナルンマに、試合の開催地ポーランドのミランサポーターから玩具のドル札をピッチ上に投げ込まれ「ダラールンマ」と“守銭奴”扱いを受けていた。しかし、こうした状況にもミランは硬軟織り交ぜて翻意を促し、契約延長をかたくなに拒否していた態度は軟化。ドンナルンマの家族も交えての会談も予定され、ミランとの契約延長の線がにわかに濃厚になっているという。

 この状況を受け、レアルはドンナルンマの確保を諦めたという。レアルのフロレンティーノ・ペレス会長は、コスタリカ代表GKケイラー・ナバスを信頼する方針に改め、確実性が低下した18歳のイタリア代表GK獲得レースから撤退を決意したとされている。

 ドンナルンマの一件では剛腕代理人ミノ・ライオラ氏の存在もクローズアップされたが、ミランは下部組織から育った至宝の囲い込みに光明が見えてきている模様だ。高額年俸を支払う能力を持つレアルがいち早く撤退を決意したことにより、ミラン残留への道がますます濃くなってきた模様だ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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