浦和の歴史に名を残した関根の一撃 観戦の原口も「感動した。熱いゴール」と弟分称賛
広島戦の後半アディショナルタイム、関根が6人抜きドリブル突破から決勝弾
泥沼にハマるチームに、一筋の光を刺したのはクラブ生え抜きのスピードスターだった。浦和レッズのMF関根貴大は、1日のJ1 リーグ第17節、本拠地サンフレッチェ広島戦の後半アディショナルタイムに、自陣から6人抜きのドリブル突破からゴール。4-3の決勝ゴールを決め、チームに5試合ぶりの勝利をもたらした。
自陣でDF槙野智章が相手FWアンデルソン・ロペスの突破を阻んだところでボールを受けた関根は、自陣左サイドの低い位置からパスを出す相手を探すようにドリブルをスタート。「最初は行く気はなかったんですけど、相手のFWがけっこうな勢いでプレッシャーに来て、パスコースがなくなり、仕方なくドリブルを始めた感じはありました」と、背中を押されるように前に進むと道は開けた。
ハーフウェーラインを越えると意を決したようにドリブルのスピードを上げ、ペナルティーエリアに侵入。そのままの勢いでゴール前を横切るように広島の3バックを右から一人ずつ全員外していくと、最後はゴール前右サイドから低いシュートを決めた。スピードに乗りながらも、どこで仕留めるかを図りながらラストチャンスを大事にした。
「2人の間を抜いた時にスピードに乗れて、ゴール前ではいつ打つかというタイミングを見計らいながら、相手がスライディングしてきたのも、シュートブロックにきたのも見えたので、上手くかわしながらドリブルできたかなと思います。最後にニアに打つというのもGKが少し寄っていたのが見えたので、そこしかないなと思っていました」