本田はなぜトップ下で起用? インザーギ監督が明かした理由
指揮官は王者相手の完敗にも手応え
「4‐4‐2で本田はメネズの後ろに置いた。その後ろにはムンタリとチェルチを配置した。残念ながら、ボナべントゥーラは先発できるコンディションではなかったから、この選択をしなければならなかった」
肩鎖関節を負傷していたボナベントゥーラが練習に合流。先発復帰が予想されていたが間に合わなかった。本田のトップ下起用は苦渋の決断だったようだ。
イタリア3大スポーツ紙がいずれも背番号「10」の先発落ちを予想する中、4‐4‐2の2トップを縦関係に変更し、1トップ気味にフランス代表FWジェレミー・メネズ、そのサポート役として本田を配置。しかし今季12得点を決めているメネズは前半37分、インフルエンザの影響で交代するアクシデントに見舞われた。本田は守備時には相手の司令塔、イタリア代表MFアンドレア・ピルロを警戒する役割を担っていたが、不発。なかなか決定機を作れなかった。
「素晴らしい試合をした。やる気に満ちて、魂のこもったいい試合をした。選手が欠けていたにも関わらず、このスタジアムで、フルメンバーのユベントスを相手に、いい試合をした。いいプレー態度だった。パッツィーニには2‐2に追いつけるチャンスもあった。この試合には負けたが、再出発できる」
ジェノアから加入したイタリア代表DFルカ・アントネッリが前半28分に一時同点に追いつくゴールを決める活躍を見せ、途中出場のFWジャンパウロ・パッツィーニもゴールに迫った。王者相手の完敗にも指揮官は一筋の光明を見出していた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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