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F・トーレスが語る 後輩スアレスがバルセロナで輝けないワケ
スアレス中心でないチームでは活躍困難と分析
アトレチコ・マドリードの元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスは、昨夏にバルセロナに加入したウルグアイ代表FWルイス・スアレスがリバプール時代ほど活躍できていない理由を分析した。英地元紙「デイリー・エクスプレス」が報じている。
スアレスは昨夏に7500万ポンド(約133億円)という破格の移籍金でリバプールからバルセロナへと活躍の場を移したが、リーグ戦31得点を叩き出し、チームの顔として名門を牽引していた昨季の活躍はいまだ影を潜めている。
今冬にACミランから古巣アトレチコ・マドリードに期限付き移籍を果たしたトーレスは、スアレスがリバプール時代ほどの輝きを放つことができていない理由を分析した。
「皆、まず彼が年間で50得点をとった希少な選手であることを認識しなければいけない。リバプールでは彼にしか成し遂げられないことだった。しかし、バルセロナでは、その偉業を成し遂げる役目はメッシが担っている。だから、リバプールの時と同じ活躍を求めるのは厳しい。エースは、中心にいなければ輝くのは難しいものだよ」
トーレスもリバプール時代は世界屈指のエースストライカーとして数多くのゴールを沈めてきた。しかし、チェルシーに移籍を果たすと、その得点力は激減し、ベストフォームから遠ざかった苦い経験を持つ。
リバプールはエースストライカーの得点力と特長を最大限に活かすためのチーム編成を基本としていた。トーレスやスアレスのようなプレイヤーからすれば自分の最大限のパフォーマンスを発揮できる環境が整っていたといえる。
バルセロナにはメッシやネイマールもいる。自分が中心ではないクラブに移籍した際、リバプールほどの活躍を披露できないのは必然的だと、トーレスは慮っている。リバプールにおいて先輩にあたるトーレスは、後輩スアレスが新天地で苦戦を強いられている心情を、誰よりも理解できているのかもしれない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images