“裏切り者”となったドンナルンマ、U-21欧州選手権では屈辱のチャントも

　ACミランのイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマは、クラブからの高額年俸での契約延長オファーを断ったために、サポーターから「裏切り者」と批判を集めている。U-21欧州選手権の試合中には、偽ドルの札束がスタンドから投げ込まれる事態となったが、ここにきてミランからの移籍を強行しようとしているミノ・ライオラ代理人と決別する可能性が浮上している。イタリアのテレビ局「メディアセット・プレミアム」が報じた。

　ドンナルンマの去就問題は急展開を迎えている。来季で契約満了となる守護神は、年俸500万ユーロ（約6億円）の5年契約という高額オファーを受けたが、常々ミランへの忠誠心を強調していたはずの18歳新鋭はこれを拒否。ミランと契約を延長しないとの声明を発表した。

　そこからドンナルンマは、ミランサポーターを敵に回した。ポーランドで開催されたU-21欧州選手権のデンマーク戦では、現地在住のミランサポーターから、米ドルと名前をかけた「ドラールンマ」という横断幕が掲げられ、屈辱のチャントも浴びせらせた。

　ライオラ代理人はレアル・マドリード移籍を強行しようとしており、欧州選手権の舞台となっているポーランドに親戚で代理人のエンゾ氏を派遣したと伝えられている。