名レフェリーが審判を欺く“ダイブ”に警告 ビデオ判定導入で「即刻処分される」
米MLSのVAR部門責任者に就任したハワード・ウェブ氏
ワールドカップ(W杯)やUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝でも笛を吹いた元国際主審のハワード・ウェブ氏は、ビデオ・アシスタントレフェリー(VAR)の普及を支持している。ビデオ判定によって、審判を欺くプレーを行う“ダイバー”は「即刻処分を受けることになる」と、スポーツマンシップに反する行為を行う選手たちに警告した。英紙「デイリー・メール」が報じている。
VARは試合におけるPKの判定やオフサイドの場面など、決定的なシーンでのプレーを映像で検証する。昨年末のクラブW杯でFIFA主催大会で初めて導入され、現在ロシアで行われているコンフェデレーションズカップでも使用されている。来季はイングランドやドイツでも試験的に導入されることが決まっている。
現役を引退したウェブ氏は、現在アメリカMLSのVAR部門の責任者に就任。このVARの普及によって、審判を欺く“ダイバー”が減少してほしいと期待を寄せている。
「もしもダイバーがPK獲得に関与した場合、プレーヤーが接触なしで倒れ、審判が騙されたとしても、VARはそれを確認することができる。VARはそれが明らかなダイブだと見ている」
ペナルティーエリア内でPKを獲得するために、足が引っかかったように見せて故意に倒れるプレーには批判も多いが、これまでも実際に試合の駆け引きのなかで多く見られている。試合中はお咎めなしでも、後に明らかとなって処分が下されるケースもある。
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