アフリカ杯準決勝で地元サポーターが暴徒化 「戦争地帯のよう」

 

ホスト国赤道ギニアの劣勢にサポーターが暴走

 アフリカ王者を決めるアフリカネーションズカップ準決勝のホスト国・赤道ギニア対ガーナで地元サポーターが暴徒化。機動隊が突入し、催涙ガスを使用する状況をガーナ協会関係者が「戦争地帯」と報告するなど、会場がカオス状態と化した。英国営放送「BBC」が報じている。

 ホスト国が0‐3で敗退した一戦のハーフタイムに事件は起きた。ガーナが2‐0リードで迎えた前半終了後、ホスト国の劣勢と主審の判定に憤る観客は、ロッカールームに引き上げるガーナ選手めがけて、ピッチ上にボトルや石、鏡、皿の破片、さらには引き剥がされた客席などを投げ込んだという。機動隊が選手を守るために強化プラスティックの盾で通路を作り、厳重警護する事態にまで発展した。

 その後、選手だけでなくガーナ人サポーターもホスト国の観衆の攻撃対象となったという。後半6分にガーナの3点目が入った直後には、ガーナ人サポーターがゴール裏のランニングトラックまで避難したために試合は一時中断。アフリカサッカー協会の役員が「選手に対する投石をやめない限り、試合を中止する」とアナウンスし、赤道ギニア代表選手も暴徒化したサポーターに平静を呼びかけたが、収集せず。催涙ガスが用いられ、ヘリコプターがスタジアム上空わずか20メートルの高さにつけるなど、物々しい空気に包まれた。

 

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