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香川にも合致? エレーラがマンUで出場機会に恵まれない理由
シーズン開始前にファン・ハール監督が采配方針を明言
マンチェスター・ユナイテッドのMFアンデル・エレーラが出場機会に恵まれていないが、その理由がルイス・ファン・ハール監督の直感的なプレーに対する嫌悪感にあることがわかった。英地元紙「デイリー・スター」が報じている。
昨夏に2880万ポンド(約52億円)でアスレティック・ビルバオから加入したスペイン人MFだが、クラブ史上4位という移籍金に見合ったパフォーマンスを発揮できていない現状にある。エレーラは2-1で勝利した12月3日のストーク戦以来、先発での出場機会を与えられていない。
記事によると、エレーラがマンUでの居場所を勝ち取ることができていない最大の要因は、その創造的で直感的なプレースタイルにあるという。
ファン・ハール監督が中盤のプレイヤーに求めるのはゲームコントロール能力ではなく、攻撃であれば得点力、守備であれば防御力といった、攻守の役割の明確さであるという。チーム構成について、オランダ人指揮官はシーズン開始直前にその方針を語っていた。
「最も大事なことは、戦術的に我々がすべきことを熟知することだ。我々の中盤は攻守において明確な役割を持つ必要がある。そして、直感的にプレーし続けるプレイヤーは、プロのサッカー選手ではない。だが、そのような選手が多く存在しているのも事実だ。私は彼らに、実践するプレーにはっきりとした理由を語ることのできるようになってほしい」
現在ドルトムントに所属する日本代表MF香川真司も本来的には、ゴール前での即興的なアイデアとフィニッシュ能力の高さが特長だが、ファン・ハール監督の元でのプレーに叶わないと判断し、今季開幕直後に古巣への復帰を決断した。ゲームをコントロールする能力に長けているエレーラだが、オランダ人指揮官の下でチャンスを掴み取るためには、自身のプレースタイルに変化をもたらす必要性があるのかもしれない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images