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アーセナル育成コーチが語る日本人選手の“弱点” 致命傷になり得る二つの傾向とは
「基礎の反復練習を嫌い、全体的にパワー不足」
今回質問に答えてくれたのは、実際に指導するマニング氏、タイラー氏だ。まずは日本人選手の特徴と課題について、二人はこう指摘していた。
「アーセナルキャンプの参加対象年齢の9歳~17歳の年代、特に若年層は総じて技術力は非常に高いです。また、規律、勤勉という意味では感心するほど高く評価できます。ただ課題としては、基礎の反復練習を嫌う傾向があります。これは非常に重要なことで、もっと認識してほしいとも感じます。技術力は高いのですが、全体的にパワー不足で、ロングパスやシュート力がそれに当たります。一定年代からは筋力トレーニングに励んでほしいと思います」
また日本では「決められたことをチームで取り組む」練習を重視する一方で、イングランドでは「基礎練習から楽しみながら個の強さを伸ばす、ゴールを決める喜び」を強く意識させるメニューを意識づけているともいう。また世界に伍するためには、メンタル面の意識改革も一つのポイントとなるという。
「日本人選手は若年層からも“ミスを恐れる傾向がある”と思います。プレーを見ていると、ミスをするより安全なパスを送る傾向にある。だからこそミスを恐れず、指導者側はミスを責めない前を向く指導が必要になります」