殊勲の柴崎にテネリフェ監督「今日は彼の日だった」 平常心でのプレーを称賛

第1戦のボランチから左サイドハーフに入り、「自由が生まれた」

 テネリフェのMF柴崎岳が、1部昇格プレーオフ準決勝カディスとの第2戦で2戦合計1-1となる貴重な同点ゴールを挙げ、決勝進出の立役者となった。地元紙「エル・ドルサル」は、ホセ・ルイス・マルティ監督の試合後の記者会見コメントを掲載。「今日は彼の日だった」と、大一番での活躍に賛辞を送っている。

 第1戦ではボランチでプレーした柴崎は、この日左サイドハーフに入った。中2日での試合で先発を入れ替えたマルティ監督は、「チームをリフレッシュさせたいのと、違うアイデアを探していた。(第1戦の4-2-3-1から4-4-2にシステムを変え)2センターと2トップにしたことで、(両サイドハーフの)スソにスペースが、ガクには自由が生まれた」と語った。

 マルティ監督の狙いがハマったのは前半34分。右サイドを突破したMFスソのグラウンダーのラストパスが相手GKの足に当たって流れると、ボールはファーサイドでフリーとなった柴崎のもとへ。これを柴崎が落ち着いて右足で蹴り込んだ。テネリフェ移籍後2点目となった一撃は、2戦合計1-1とする値千金の同点弾。このスコアを延長戦終了までキープし、カディス(5位)よりリーグ上位だったテネリフェ(4位)が決勝に駒を進めた。

 指揮官は「コレオを作ってくれたスタジアムを見て、朝から働いていたボランティアは素晴らしいと実感した。またこの島を白と青で染めるため、スカーフやフラッグが家の外に吊るされていたからね」と島を挙げてのサポート体制に感謝しつつ、柴崎のことについてもこう称えた。

 

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