両チームが入り乱れるつかみ合い、意識失う病院送りの惨劇… 川崎と広島に起きた”激震の3分間”

両チームが協力して対応

 緊急事態を目視した両チームの選手はすぐさま担架を呼び、スタジアムも騒然とした空気に包まれた。両チームの選手とスタッフが協力し、柏の気道を確保した一方、川崎DF登里享平は担架の組み立てを手伝い、敵将である森保一監督に事態の説明に走っていた。柏はその後意識を取り戻したものの、朦朧とした様子でそのまま途中交代となった。

 登里は試合後、「顎に入って、そのままピッチに落ちていっていたので、とりあえず呼吸が止まらないように皆で気道を確保して……どうなったのか心配ですね……」とピッチでの状況を振り返り、柏の身を案じた。

 森保監督は記者会見で「柏は脳しんとうを起こし、吐き気を催していたので、試合途中に救急車で運ばれることとなった」と説明。柏が交代直後に救急車で搬送されていたことを明かした。

 何気ない一つのファウルが両チーム入り乱れる騒動にまで発展し、そのFKで選手が脳しんとうを起こすハプニングまで起きるなど、前半16分から18分にかけた一連の流れが2つのアクシデントを呼び込む、激震の3分間となった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

page1 page2 page3

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング