なでしこ、ベルギー戦で新システム採用 90分に濃縮された収穫と課題
前半は3バックが機能、攻守にバランスの良いゲームを展開
なでしこジャパンは現地13日、今夏の欧州選手権に出場するベルギー代表と対戦し、1-1のドロー。収穫と課題が見えた欧州遠征2戦目となった。
日本は高倉麻子監督が就任後初となる3バックを採用。前半は新システムが機能し、攻守にバランスの良いゲームを展開した。
前半8分には、数的優位を生かした最終ラインのビルドアップから、DF熊谷紗希が前線にフィードを供給。攻撃参加したMF阪口夢穂がヘディングで落としたところを、FW横山久美が右足ダイレクトのミドルシュートで狙った。ドライブ回転がかかったボールはクロスバーに嫌われたが、鮮やかな崩しを見せた。
一方で、日本のピンチはいずれもミスからだった。30分には相手のロングボールをクリアしようとした熊谷が空振り。相手FWケイマンに抜け出されたが、GK山根恵里奈のセーブで事なきを得た。しかし、今度はその山根は45分にCKで目測を誤った上に、ハイボールを処理する際にファンブル。なんとかゴールライン上でボールを抑えたが、冷や汗をかくシーンだった。結局、試合はスコアレスで前半を折り返した。
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