ハリル監督がメンバー選考で自業自得の後悔 中盤の人数不足に「清武は来ていない」の嘆き節
香川、山口ら中盤の選手が離脱 「選手の状態に適応しないといけない」
日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は、13日のロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選イラク戦に向けた試合前日会見で、「特に我々の難しさは中盤」と語り、負傷者の相次ぐMF陣に苦しんでいると明かしている。
3月の同予選UAE戦前に負傷し、負傷離脱中のMF長谷部誠(フランクフルト)に加え、そのゲームでMF今野泰幸(ガンバ大阪)が負傷して戦線から離脱を余儀なくされた。今野は7日の国際親善試合シリア戦で復帰したが、今度はMF香川真司(ドルトムント)が左肩脱臼でチームから離れ、さらにはMF山口蛍(セレッソ大阪)もシリア戦の試合中に足を痛めて別メニュー調整が続いた。相次ぐ負傷者にハリル監督は頭を抱えている。
「もちろん、選手の状態に適応しないといけない。合宿にはプランB、Cを用意しないといけないと思ってる。今あるソリューションでやるしかない。もちろん足りないものはある。それを言っても言い訳にしか聞こえないので。本当に強い覚悟を持った勇敢な選手が必要。勇気、アグレッシブ、自分に自信を持って能力を全て出せる選手、そうすれば大きな仕事ができると思う。長谷部の代わりを見つけるのは難しい。彼は経験がある。香川のクオリティもある。ただ、他を探すトライをするだけ」
その一方で、ハリル監督は「長谷部、香川がいない、蛍も少しどうだという。今野もまだどうだという感じ、清武は来ていない」と嘆き節を漏らしたが、「ただ、そうはいってもやらないといけない。選手には勝つぞと言っている」と語る。今回のメンバー選考で招集外としたMF清武弘嗣(セレッソ大阪)にも言及しつつ、ハリル監督はイラク戦に向けて「ボールを奪える選手が必要」と技術型の選手を軒並み招集しなかった。さらに香川負傷後も追加招集を見送ったが、その選択に自業自得とも言える後悔を垣間見せている。