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モウリーニョ監督、レアルFWにご執心 直接ラブコール「私のところに来れば重要な選手になる」
レアル時代にモラタをトップチームに引き上げた経緯 クラブ間交渉で金額に大きな差
レアル・マドリードのスペイン代表FWアルバロ・モラタはマンチェスター・ユナイテッドやACミランなどへの移籍が取りざたされているが、ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督がモラタに“ラブコール”を送ったとスペイン紙「マルカ」が伝えている。
モラタは今季リーガで15得点を決めながらも、レアルのジネディーヌ・ジダン監督は前線の連動性を重視し、フランス代表FWカリム・ベンゼマ(11得点)を先発で多く起用。ローテーションで出番が回ってきたとはいえ、盤石のレギュラーというわけではなかった。それもあって各国クラブがモラタ獲得に意欲を燃やしており、特にご執心なのはモウリーニョ監督だという。
ポルトガル人指揮官はかつて、レアル時代にモラタをトップチームに引き上げた経緯があり、その得点能力を買う一人だ。それだけに先週金曜日、モウリーニョ監督はモラタに対して以下のような簡潔なメッセージを直接伝えたという。
「私のところに来れば、君はきっと重要な選手になるぞ」
ユナイテッドはUEFAヨーロッパリーグ優勝によって、2季ぶりに来季UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を手に入れた。その一方で今季大きくチームに貢献した元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチが膝に重傷を負ったことにより、契約延長を結ばない無情の判断を下した。ポルトガル人指揮官にとっては最前線のフィニッシャー獲得は必須条件だけに、モラタに直接コンタクトを取って心をたなびかせようとの意図があったのは間違いない。
現在レアルはモラタに対して9000万ユーロ(約108億円)の値札を付け、一方のユナイテッドのオファーは7000万ユーロ(約84億円)と見られており、その差は依然として大きい。しかし、カリスマ指揮官が見せた熱意は両クラブの交渉にも影響を及ぼすかもしれない。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images