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バルセロナ、“シャビ後継者”の獲得へ前進か イタリア代表の司令塔がPSGに移籍志願
バルサが中盤の補強として獲得切望、今季各国リーグ戦優勝チームも興味
バルセロナは長年にわたってスペイン代表MFアンドレス・イニエスタや同代表MFセルヒオ・ブスケツらが支えた中盤が高齢化しつつあり、補強ポイントとなっている。その候補として挙げられているパリ・サンジェルマン(PSG)のイタリア代表MFマルコ・ヴェラッティが、「クラブを去りたい」と移籍志願したという。フランス紙「レキップ」が伝えている。
ヴェラッティは現地時間10日、パトリック・クライファートに代わってPSGの新SDに就任したアンテロ・エンリケと話し合いの場を持ったという。しかしPSG側にとっては良くない知らせで、約10分間の中でヴェラッティはクラブから去りたい旨を伝えられたと記されている。
これに素早く反応したのはバルセロナを基幹とする「ムンド・デポルティーボ」紙だ。かねてよりヴェラッティ獲得についての憶測を報じてきたが、今回の報道を受けて「フランスでの時間は刻々と進んでいる。イタリア代表MFは今夏に移籍する意向を語った。そのなかでFCバルセロナはシャビ・エルナンデスの後継者を果たせる選手を雇うのを切望している」と、バルサにとってマストの獲得候補だとしている。その意味で、ヴェラッティの退団志願は前進とも言えるだろう。
しかし、現在24歳と新進気鋭のヴェラッティを狙うクラブは数多く、ユベントス、チェルシー、バイエルンと今季各国リーグ戦優勝チームが興味を示していることにも触れている。シャビの退団以降、イニエスタの相棒は主にダイナミズムに優れるクロアチア代表MFイバン・ラキティッチが務めてきたが、クラブの生命線である中盤でのパスワークはかつての精彩を失っている。
バルセロナは、その現状を変えうる存在のヴェラッティ獲得競争に勝利し、エルネスト・バルベルデ新監督の下でチーム再構築を果たせるだろうか。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images