フランスが守護神の凡ミスで50メートル弾献上… W杯予選2位転落もデシャン監督「非難しない」
ジルーの豪快弾もフイに… ロリスのパスミスから後半ATに痛恨の失点
ロシア・ワールドカップ欧州予選が現地時間9日に各地で行われた。スウェーデン対フランスの一戦はアーセナルFWオリビエ・ジルーのスーパーボレーが飛び出したが、FWオラ・トイボネンが衝撃の50メートル弾を叩き込んだスウェーデンが2-1で勝利し、グループA首位に浮上した。
均衡が破れたのは前半37分。フランスが右サイドから攻撃を仕掛け、中央へのクロスは流れてファーサイドのジルーの下へこぼれた。アーセナルからの移籍も噂される長身FWは左足でボールを浮かせるようにトラップすると、地面に落ちる前にボレーシュート。アウトサイドにかかってシュート回転した強烈な一撃はゴール右隅に突き刺さり、フランスが先制した。
しかし、スウェーデンもすぐに反撃。同43分にMFジミー・ドゥルマズが右クロスから左足のダイレクトシュートを決めて同点に追いつく。
互いに豪快なシュートで得点を奪い合った激戦は、意外な形で決着となった。後半アディショナルタイム、味方からのバックパスを受けたGKウーゴ・ロリスが痛恨のキックミスを犯してしまう。力なく転がったボールを拾ったMFトイヴォネンはセンターラインからダイレクトで右足を振り抜き、無人のゴールへ50メートルのロングシュートを決めた。
試合後、フランス代表のディディエ・デシャン監督は地元テレビ局「TF1」に対し、「ウーゴを非難することはない。彼はこれまでに何度も決定的な存在だった」と守護神を擁護した。しかし、ジルーのスーパーゴールも虚しく逆転負けのフランスは、これでグループA首位陥落。勝ち点13で並んだスウェーデンが得失点差の関係で首位に浮上した。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images