「浦和が嘲笑するジェスチャーで事件誘発」 暴力行為の済州、AFCの厳罰に反論

「背景が全く考慮されていない」と主張

 最も重い処分を受けるのは退場処分となりながら試合後にピッチに戻り、主審を突き飛ばしたチョ・ヨンヒョンで、6カ月間の資格停止と制裁金2万ドル(約220万円)となり、阿部に暴行を働いたペク・ドンギュは3カ月間の資格停止と制裁金1万5000ドル(約165万円)、クォン・ハンジンには2試合出場停止と制裁金1000ドル(約11万円)の処分となった。また、済州に対してはチームとして4万ドル(約440万円)の制裁金が科されることになった。

 この裁定に対して済州は、AFCに提出した抗議文と同様の主張を展開しているという。同紙の記事では済州関係者のコメントを紹介。「浦和が私たちのベンチに嘲笑するようなジェスチャーを行い、事件を誘発した。この背景が全く考慮されていない」と語ったとしている。

 もっともAFCは済州側の主張もしっかりと考慮したのか、試合後の騒動に関わり、試合の価値を落としたとの理由で、浦和にもすでに2万ドル(約220万円)の罰金を命じている。双方に処分を下し今回の乱闘騒動も収束するかと思われたが、AFCの裁定に納得しない済州は「乱闘騒動の原因は浦和」との主張を繰り返し、減刑工作に打って出るようだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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