本田から定位置を奪った久保、チグハグな連係にバッサリ 「全体的に上手くいってなかった」
シリア戦で不発に終わった久保、先発出場も反省の言葉を繰り返す
代表2試合連続ゴール中と最も“ホット”な男は、シリア戦で不発に終わった。FW久保裕也(ヘント)は1-1で終わった試合後、「全体的に上手くいってなかった」とチグハグな連係に反省の言葉を繰り返している。
日本代表は7日、国際親善試合でシリア代表と東京スタジアムで対戦。相手に先行されながらも、MF今野泰幸(ガンバ大阪)のゴールで追い付き1-1のドローに終わった。13日のロシア・ワールドカップ最終予選イラク戦(テヘラン)に向けて、やや不安を残す形となった。
久保はドロー決着となった一戦について「あんま上手くいってなかったなと思います」とバッサリ。4-3-3の右ウイングで先発したが、良い形でボールを触る機会も少なく、後半に訪れた決定機でも左足のシュートはゴールの枠を捉えられなかった。コンディションに不安はなかったとしたうえで、「上手く試合に入れてなかったなと思います」と語った。最終予選2試合連続ゴールを決めてFW本田圭佑(ミラン)の定位置を奪うなど勢いに乗る男も、この日は持ち味を発揮できなかった。
後半13分の同点ゴールは、左ウイングの原口元気(ヘルタ)とDF長友佑都(インテル)にCF大迫勇也(ケルン)が絡むパスワークから相手を崩したものだったのに対し、久保とDF酒井宏樹(マルセイユ)が組んだ右サイドからは効果的な攻めを見せることはできなかった。収穫は少なく、「宏樹さんだけじゃなくて全体的に上手くいってなかったので、そこはしっかり次に向けて上手くやっていけるようにしたいです」と反省しきりだった。
「1試合で変わることもできるし、もっとよくできると思うので今日のことはしっかり切り替えて次に向かいたいと思います」
久保は次なる戦いに向けて集中力を高めていた。親善試合で見つかった課題を克服し、大一番で結果を残すことはできるだろうか。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images