久保がベルギーで磨いたハリルJ仕様のFW像 チャレンジ数「106回」に見る進化の跡とは
パスを散らして縦にスピードアップ
[DATA-3]
[DATA-3]は、久保がチーム内でパス交換した相手と、ピッチ上でのパスの分布を示したもの。出し手、受け手ともにトップとなったのは、近いポジションでプレーしているミリチェビッチだった。その他では、久保への出し手にはサイドのプレーヤーが上位に入り、久保からのパスの受け手には彼らに加え最前線のクリバリが2番目に名を連ねている。
チャレンジのデータでも触れたとおり、久保はシンプルに味方へ配球するプレーが多く、特に赤枠エリアでのパスが目立つ。久保の長所はパスを出した後の多くで、前方のスペースや相手選手間のスペースに走る点で、これにより味方の攻撃のスピードアップと相手DFの混乱を誘うことができる。こういった点も久保が監督から信頼され、多くの出場時間を得ている理由の一つだろう。