W杯出場は政情不安の「シリア国民にとって希望」 “仮想中国”の日本戦へ指揮官が全力宣言

「12チームで最も厳しい状況のなか…」

「我々シリア国民にとっては(W杯出場は)希望ですね。まさに我々にとっての夢を実現するために、厳しいなかで準備して練習してきました。もちろん、あと3試合でどうなるかは分かりませんが、粘り強く最後まで頑張っていきたいと思います。シリア人にとっての夢に向かっていくのが第一目標です」

 シリア国内の危険性を鑑みて、今予選のシリアはホームゲームも常に中立地開催を強いられている。それでも指揮官は「ご存知の通り、12チームのなかで最も厳しい状況のなかで準備をしているチームで、ホーム扱いの試合でもアウェーで戦うことになっていて、サポーターたちから離れてプレーをしています。しかし、あと3試合でW杯出場を取って、チームのメンバー、スタッフ一同頑張っていきたいと思います」と力強い口調で語った。

 最終予選7試合で3失点としぶとさを見せる守備はもちろんのこと、親善試合とはいえW杯出場という国を挙げての希望に向けて全力で挑んでくるシリアに対して、バヒド・ハリルホジッチ監督率いる日本も気を抜けない戦いになりそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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