W杯出場は政情不安の「シリア国民にとって希望」 “仮想中国”の日本戦へ指揮官が全力宣言
グループAで4位のシリア、中国戦に向けて日本と対戦
日本代表は7日、ロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のイラク戦(13日/イラン開催)を前に、国際親善試合シリア戦を東京スタジアムで戦う。対戦相手のシリア代表のアイマン・アキーム監督が会見に臨み、政情不安のなかでW杯切符を目指して戦うチームについて「シリア国民にとっての希望」と表現し、全力で臨むと話している。
W杯切符に近づきつつある日本だけでなく、シリア代表にとっても今回の親善試合は大事なものとなる。日本とは別組のグループAに所属するシリアは現在4位で、プレーオフ圏内となる3位ウズベキスタンと勝ち点4差ながらも、出場権獲得に向けてまだ可能性を残している段階だ。それだけにアジアトップクラスの日本との戦いから、得られるものは大きいと語っている。
「明日の試合は我々のチーム、日本にも同じように次の試合のための準備の機会となります。日本代表にとっても、我々にとっても、我々の選手たちの戦術、テストとなるでしょう。シリア代表は日本代表をとても尊敬しています。とても優秀で、世界的にも有名なチームなので、明日の試合でいろいろと良いものを得られるのではないかと思います。次の中国との対戦にとって、とても良い準備になると思っています」
シリアは現在、アサド政権や反政府勢力、IS(イスラム国)による内戦が激化している。だが政情不安のなかでも、サッカーは人々にとっての大きな心の支えになっているようだ。
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