本田から定位置を奪い取った久保に慢心なし 右サイドの新エースが試したいこととは?
新天地ヘントで17試合11得点と爆発のスシボンバー 「良い自信がついてきてます」
日本代表FW久保裕也(ヘント)は3月のロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選2試合で2得点3アシストと爆発し、ACミランを今季限りで退団するFW本田圭佑から定位置を完全に奪い取った。右サイドの新エースとして期待される“スシボンバー”は平常心を貫いた。
「試合に向かう姿勢というか、そういう雰囲気はあると思います」
5日都内で行われた代表合宿初日を終えた久保はハリルジャパンの空気をこう語った。3月にはW杯最終予選UAE戦で1得点1アシスト、タイ戦で1得点2アシストと活躍。ベンチスタートで見せ場のなかった本田との差を見せつけた。今年1月、スイスのヤングボーイズから移籍したベルギーの新天地ヘントでも好調を持続し、「スシボンバー」の異名を冠された。
絶好調の男に定位置確保の慢心はない。「意気込み? 特に変わりはないです。チームに貢献したいというか、自分が結果を出して勝利に貢献できれば一番ですし、そうなるようにやっていきたいなというだけです」と淡々と語った。
ベルギーでの半年間では、リーグ戦とプレーオフで17試合11得点と爆発した。「積極的になっているかなというのはあります。良い自信がついてきています」と語った男は、7日の親善試合シリア戦(東京スタジアム)で試したいことがあるという。
「とにかく近場のポジションの人とコンビネーションを出していければいいし、自分がボールを持った時はどんどん仕掛けていきたいというのがあります」
敏捷性とテクニックを武器にサイドで違いを見せる久保は、ハリルジャパンで自分らしい右ウインガー像を確立するつもりだ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images