鹿島のように、C・ロナウドのように… 横浜FMキャプテン齋藤学が目指すものとは
「もっと結果を残していける選手になりたい」
さらに自身に対しては、より大きな課題を突きつけている。齋藤の口から飛び出したのは、レアル・マドリードを史上最多12度目の欧州王者に導いた世界最高のストライカーの名前だった。
「改善すべき点はまだまだある。僕自身も、もっともっと結果を残していける選手になりたいと思っている。今日のクリスティアーノ・ロナウドとか見ていても、点取って勝たせるプレーっていうのは一番大事なので、そこに近づけるように。その前の仕事で満足するんじゃなくて、自分が点を取れるようにしていきたい」
ロナウドは日本時間4日早朝に行われたUEFAチャンピオンズリーグ決勝ユベントス戦で2得点。4-1の勝利に大きく貢献し、5季連続で大会得点王となった。今季いまだノーゴールの齋藤は、その決定力に脱帽している。「チームが勝つことが一番の目的なので自分が点を取って負けるよりは、取れないでもこうやって2-0で勝ったほうがいい」と語る一方で、「それよりも点は取りたいけど」と思わず本音もこぼれた。
今季から主将としてチームを束ねる齋藤は、「まだまだ優勝を狙えるチームには程遠いですけど、少しずつ力をつけて、最後いいチームだったなって思えるようにしていきたいです」と言い残してスタジアムを去った。
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石川 遼●文 text by Ryo Ishikawa
フットボールゾーンウェブ編集部●写真 photo by Football ZONE web