鹿島のように、C・ロナウドのように… 横浜FMキャプテン齋藤学が目指すものとは

川崎との“神奈川ダービー”に2-0と快勝、2点目に見えた成長の兆し

 横浜F・マリノスは4日に行われたJ1ファーストステージ第14節で川崎フロンターレをホームに迎え、2-0で勝利を収めた。これで2連勝と徐々に調子は上向いているものの、チームを束ねる主将MF齋藤学は、試合後に満足した表情を浮かべることはなかった。チーム状況を冷静に見つめるキャプテンは、さらなるステップアップにつながる二つのキーワードを挙げている。

 取材エリアに姿を見せた齋藤は、試合内容について「勝ちは勝ちだけど、フロンターレ相手にあれだけ引いて我慢強くサッカーできたことよりも、僕はもう少し攻撃的にサッカーができるチームにしたいと思っている」とコメント。「勝ったからこそ上積みを続けていきたい」と、より攻撃的なチームへの進化を求めた。

 “神奈川ダービー”を制して4試合負けなし(3勝1分)と調子は上向きだが、まだまだ課題が山積み。そのなかでチームの成長の兆しが見えたのは、後半39分のゴールシーンにあったという。GK飯倉大樹のゴールキックを起点に、途中出場のFW富樫敬真が決めた2点目のゴールにつながる一連のプレーを、齋藤はこう振り返っている。

「大樹くんのパスから点を取るっていうのは今まであまりなかったことだし、ああいう“鹿島がやるようなプレー”っていうのは相手の緩さが出た時にやっていきたい。そういう意味では良い点でした」

 齋藤は昨季J1王者になった鹿島をお手本としたプレーが、今の横浜FMには必要だと感じているようだ。若返りを図った今季の横浜FMには、鹿島のような勝負強さやしたたかさが足りていないようだ。

 

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