監督交代の鹿島、広島に快勝で新体制1勝目 サポーターから祝福の「大岩コール」
大岩新体制で迎えた敵地広島戦は3-1勝利 MFレアンドロが2得点の活躍
監督交代を決断した昨季J王者、鹿島アントラーズの新体制初戦で勝負強さを取り戻した。J1第14節サンフレッチェ広島戦で3-1の快勝を飾った。
鹿島はAFCチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦で広州恒大に敗れたタイミングで、石井正忠前監督を解任。大岩剛新監督に代わって初戦を迎えた。すると前半14分、先発に抜擢されたMF中村充孝の右足シュートで先制点をゲット。同30分、43分にはMFレアンドロが立て続けにゴールを決め、下位から抜け出せない広島相手に前半だけで3得点を奪った。
後半に入ると広島がアンデルソン・ロペスのゴールで1点を返したものの、大岩監督はレアンドロに代えてDF西大伍、試合終盤にはFW鈴木優磨に代えてMF小笠原満男を投入するなど手堅い交代策で乗り切り、敵地で新体制1勝を挙げた。
試合後にサポーターから祝福の「大岩コール」を受け、一礼した大岩監督は試合後のインタビューで以下のように話している。
「まだ手応えというよりも、今日は選手たちが一生懸命やってくれましたし、当然やってほしいことをピッチの上で表現してくれたんで、それに尽きると思います。鹿島アントラーズ所属している選手全員で戦っているつもりでいますので、今日来ていない選手も当然ですし、今後も総力戦で戦っていきたいなと思います」
また2得点の活躍を見せたレアンドロは「前の監督がやっていたことを引き継いでいる部分もあれば、大岩監督がこうしてほしいという要求を選手たちが汲み取ってやった。(ゴールシーンについては)監督もそうですけど、ベンチメンバーにも祝福しようと思った。みんなで喜び合おうという思いでやった」と語った。石井監督の電撃的な解任にも、常勝軍団は再び闘争心を取り戻した模様だ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images