「世界最高の監督ではないよ。ただ…」

　ジダン監督が現役時代にプレーしたユベントス相手の快勝劇で「デュオデシマ（12度目の欧州王座）」。昨年1月から白い巨人を率いるジダン監督は、この日もMFハメス・ロドリゲスらをベンチから外さなければならないなど、豪華絢爛な選手陣容をやり繰りするレアルならではの難しさに直面しながらも、選手の心を巧みにつかんでいる。そのやり甲斐に手ごたえがあるのか、謙虚な姿勢ながらも続投に意欲を示している。

「私は世界で最高の監督というわけではないよ。ただ明らかなのは、ここで続けるということだ……自分の考えは、すでに来年に向いているよ」

　かつての名手が今や名将。来季はリーガ連覇とCL3連覇が懸かるシーズンとなり、なおかつタイトル獲得が義務づけられる重圧と再び戦うことになるが、ジダン監督はそれすらも楽しんで采配を振るっているのかもしれない。

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フットボールゾーンウェブ編集部●文　text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images