「CLを制覇していない名手10選」を伊紙が選出 伝説の天才や怪物も“悲運の英雄”に…

鉄人ブッフォンには「まだチャンスがある」

 3番手として登場したのは、「ザ・キャプテン」とされるローマの元イタリア代表FWフランチェスコ・トッティ。先日のセリエA最終節での退団セレモニーが多くのファンの心に刻まれたが、今季限りで下部組織時代から合わせて28年間を過ごしたクラブを離れることになった。かつてレアル・マドリードなどへの移籍話が浮上したこともあるが、“ローマ愛”を貫いた。イタリア代表として2006年ドイツW杯優勝メンバーに名を連ねたが、クラブレベルではローマにおける“永遠の王子”として、CL制覇に手が届かぬままキャリアを終えることが濃厚となっている。

 “リベリアの怪人”ことFWジョージ・ウェアも、クラブレベルではタイトルに届かなかった一人だ。1995年にバロンドールを受賞したが、パリ・サンジェルマンでも、「サン・シーロにUFO出現」とまで報じられたほどの規格外ぶりを見せつけたACミランでも、CLのタイトルには手が届かなかった。

 そして「まだチャンスがある」とされるのが、ユベントスのイタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォンだ。2002-03シーズンにはACミランとの決勝に挑むも、PK戦の末に敗れた。その後は所属のユベントスが八百長問題に巻き込まれるなどして、欧州制覇のチャンスから遠ざかっていたが、近年競争力が復活。14-15シーズンに12年ぶりの決勝進出を果たすも、バルセロナに敗れてまたも戴冠ならず。そして今季、 “イタリアの鉄人”は再びファイナルに挑むことになった。念願のビッグイヤーを、つかみ取ることができるだろうか。

 

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