エース流出危機のドルトムント 元U-21ドイツ代表の“万能アタッカー”獲得に関心か

今季9得点とブレークしたフィリップ、獲得には約25億円が必要か

 日本代表MF香川真司の所属するドルトムントは、主力選手の移籍と負傷者の影響から若手アタッカーの獲得に積極的に動き始めたようだ。なかでも、今季25試合で9得点を挙げたフライブルクの元U-21ドイツ代表MFマキシミリアン・フィリップへの関心を強めていると、ドイツ紙「キッカー」が報じている。

 昨夏、前主将でドイツ代表DFのマッツ・フンメルス(バイエルン)、ドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアン(マンチェスター・シティ)、アルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアン(マンチェスター・ユナイテッド)を失い、ビッグクラブの“草刈り場”となったドルトムント。今オフも、31ゴールでリーグ得点王に輝いたガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンの、パリ・サンジェルマンへの移籍が濃厚と噂されている。

 さらにチームキャプテンの一人であるドイツ代表MFマルコ・ロイスが、先のDFBポカール決勝で右膝を負傷。その後の診断で前十字靭帯の部分断裂が判明し、来季の開幕に間に合わない可能性もある。

 不安が残る攻撃陣の新戦力最有力候補に挙がっているのが、今季フライブルクでブレークしたフィリップだ。主にセカンドストライカーとしてプレーする23歳は、サイドや攻撃的MFにも対応が可能で、RBライプツィヒやトットナムも興味を示しているという。

 フィリップは2019年まで契約を残しており、獲得には最大2000万ユーロ(約25億円)が必要になると見られている。ドルトムントは昨夏に、フランス代表FWウスマン・デンベレやポルトガル代表DFラファエル・ゲレイロ、トルコ代表MFエムレ・モルなど若き逸材を次々と獲得したが、トーマス・トゥヘル前監督の解任でチーム再編を求められるなかで、再び“当たり”を引くことができるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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