ミラン番記者が復帰の本田に及第点 「本田はまずまず、まだ少し疲れがある」
本田はミランに不可欠
ACミランは1日、本拠地でパルマと対戦し、3-1で白星を飾った。この試合で日本代表FW本田圭佑は、昨年12月20日のローマ戦以来となる先発出場を果たし、チームの年明け後初のリーグ戦勝利に貢献した。
普段手厳しいミランの番記者は、復帰した背番号「10」に対し、今年リーグ戦初勝利を挙げたチーム全体よりも高評価を与えている。
地元テレビ局「7ゴールドTV」のパオロ・ヴィンチ記者は「前半、ミランは最悪の試合をしていた。後半やっとミランは攻撃を始めた。今日の試合は、チェルチは最高、本田はまずまず、という感じだった」と語り、本田と前半 途中にポジションチェンジしたイタリア代表FWアレッシオ・チェルチを絶賛した。
本田が招集されていた日本代表は、23日のアジアカップ準々決勝UAE戦でPK戦の末に敗れた。オーストラリアから戻り、25日にミランに合流した。27日のイタリア杯準々決勝ラツィオ戦(0-1の敗戦)で途中出場し、この日は今年初の先発出場となった。
「本田は、まだ少し疲れがある。オーストラリアの時差ボケが抜けていない。ラストスパートのパワーに欠けている。決定的な一撃が足りない」
同記者は、強行軍によるコンディション不良と、フィニッシュ時のパワー不足をそう指摘した。本田の戻ったミランは、2015年リーグ戦初勝利を挙げた。
「ミランは以前より向上した。ミランは危機の中、小さな勝利を 収めたが、油断はできない。ミランはたくさんけがの選手がいるが、やっと勝ち点を挙げた。まずまずのミランには5.5。本田には6を与える」
ヴィンチ記者は、ミランに対しては楽観的な態度を示さなかったが、本田には及第点を与えた。
「本田は6、なぜなら本田がチームにバランスをもたらした。イタリア杯ラツィオ戦でも彼はチームにバランスをもたらした。本田は外せない選手だ」
先発復帰後、勝利に貢献した本田は得点、アシストこそなかったものの、運動量豊富に攻守で貢献した。喉から欲しかった一勝を手にしたミランにとって、本田は不可欠だと、番記者は評価した。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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