「勤勉で偉大な日本人の国民性を見た」 本田“擁護派”のミラン番記者が別れを惜しむ

在籍3年半を見続けたヴィンチ記者 「素晴らしい思い出を心に残してくれた」

 ACミランの日本代表FW本田圭佑は、今季限りでクラブを退団することになった。5月28日に行われた最終節の敵地カリアリ戦では、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督にキャプテンマークを託された。試合には1-2で敗れたが、ミラン番記者は背番号10との別れを惜しんでいる。

「カリアリ戦では、ミランはまるで遭難するようだった。唯一助けようとしていた男が本田圭佑だった。良い思い出を去り際に残してくれた」

 地元テレビ局「7ゴールドTV」のパオロ・ヴィンチ記者は、本田のラストゲームをこう振り返った。2014年1月の加入以来、本田に対する好意的なレビューを続けてきた“擁護派”のミラン番記者は、ラストマッチでのキャプテン就任も喜んでいた。

「彼をチームの中核として配置することは、重要な表明だったと思う。本田はミランのユニフォームに愛着を持っていた。彼は“ウン・シニョーレ”、つまり立派な紳士だったんだ。真面目で、プロ意識が高い。素晴らしい思い出を心に残してくれた。ミランの悪い時期にやってきたので、運が悪かった。もっとスーパースターの中に入ってプレーできていたら、彼のクオリティーがより明確に示されたかもしれないね」

 今季出場はわずか8試合。先発出場は2試合のみで、シーズンの大半をパンキナーロ(イタリア語でベンチ要員)として過ごした。昨季までチームやイタリアのサッカー文化に対する批判を展開し、炎上することもあったが、今季は黙々とベンチ生活の日々に耐えた。

 

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