U-20W杯、堂安のFKはバー直撃 日本がベネズエラに押される展開も0-0のまま後半へ
今大会初スタメンの高木が2トップの一角で抜擢
U-20日本代表は30日、U-20ワールドカップ(W杯)韓国大会、決勝トーナメント16強ベネズエラ戦に臨み、0-0のスコアレスで折り返した。
日本はグループDを1勝1分1敗のグループ3位ながら、各グループ3位の上位4カ国に入り、10年ぶりの16強進出を果たした。負けたら終わりの決勝トーナメント初戦で、メキシコやドイツなどと同居したグループBを3連勝で首位突破したベネズエラと激突した。
南米の新興勢力に対して、日本は守護神の小島亨介(早稲田大)、センターバックの中山雄太(柏レイソル)と冨安健洋(アビスパ福岡)を4戦連続でスタメン起用。左サイドバックはイタリア戦でも先発した杉岡大暉(湘南ベルマーレ)が入った。中盤ではイタリア戦で4人抜きドリブルシュートなど2得点を決めた堂安律(ガンバ大阪)がこの日も先発、ボランチには堂安の2点目をお膳立てした市丸瑞希(G大阪)が入った。
2トップには今大会初スタメンの高木彰人(G大阪)が入り、イタリア戦で出番のなかった15歳のFW久保建英(FC東京U-18)はスーパーサブとして控えた。
日本はキックオフ直後から体格に勝るベネズエラに押される展開となったが、前半11分には杉岡の左からのクロスをMF三好康児(川崎フロンターレ)が合わせるなど機を見て反撃。しかし同18分には、MFソテルドのスルーパスからDFロナルド・エルナンデスに際どいシュートを放たれるなど、厳しい展開が続いた。堂安が約50メートルの位置から超ロングシュートを狙うものの、日本のチャンスは数少なかった。
前半最大のチャンスは同28分、堂安が仕掛けたドリブルからの直接FKだった。ゴール右約25メートルのところから堂安が左足を振る。鋭く曲がったボールはゴールを捉えたかに見えたがバーに直撃。そのこぼれ球を岩崎悠人がヘディングするもゴールには至らなかった。
千載一遇のチャンスを生かしきれなかった日本だが、ベネズエラの攻撃に対応。後半にベネズエラのゴールをこじ開け、03年大会以来7大会ぶりの8強進出なるか。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
田口有史●写真 photo by Yukihito Taguchi