ミラン監督、本田の主将任命は「ご褒美」 在籍3年半で「戦術的に学んだ」と成長に太鼓判

パンキナーロの立場に耐えた本田に感謝

「本田は偉大なプロフェッショナルな選手。今季は少ししか出場機会を与えなかった。今日、彼にキャプテンを任せたのは、彼がキャプテンにふさわしいことを認知してほしい意味もあった。彼にご褒美を与えたかった」

 指揮官は試合後の記者会見で1年間パンキナーロ(イタリア語でベンチ要員)という立場に耐えた本田に対する感謝の言葉を述べた。

 3年半のミラン人生で通算リーグ戦通算81試合9ゴール。2014年シーズンのフィリッポ・インザーギ政権開幕直後に7試合6ゴールと輝いた以外、栄光の10番らしい見せ場は乏しかった。昨季と今季は2年連続1ゴールと、アタッカーとしてはあまりに寂しい数字に終わった本田はミラン人生で何を学んだのか。

 指揮官は「3年半ミランに所属したのだから、なにかしら学んだはずだ。どの点で? 特に戦術的に彼は学んだ」と語った。戦術至上主義とも呼ばれ、特に守備時に緻密な制約の多いイタリアで過ごした3年半は、本田にとって糧になったはずとモンテッラ監督は語っている。

「キャプテンマークを託してくれた監督に感謝している」と地元テレビ局の取材で語っていた本田は、来季の移籍先は未定としている。ほろ苦さを残したイタリアの日々に別れを告げて、本田は新天地に旅立つ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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