ミラン監督、本田の主将任命は「ご褒美」 在籍3年半で「戦術的に学んだ」と成長に太鼓判
今季最終節カリアリ戦、本田にとってミラン最後の試合でキャプテンマークを託す
ACミランのヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は、今季限りで退団する日本代表FW本田圭佑のラストゲームとなった28日の今季最終戦、敵地カリアリ戦でキャプテンマークを託した。4-3-3システムの左ウイングで今季初のフル出場を果たした背番号10だが、2度のPKチャンスでキッカーを務めることはなく、ゴールにも絡めず。1-2敗戦で有終の美を飾ることはできなかったが、モンテッラ監督はベンチ生活が続いた本田の成長に太鼓判を押している。
本田は今季リーグ戦8試合1得点に終わった。定位置だった右ウイングは新進気鋭のアタッカーFWスソに奪われた。局面打開力、左足の精度、創造性を備えたスソは7得点11アシストと結果を出している。
本田は蓄積疲労でスソが温存された昨年10月25日のジェノア戦で千載一遇の先発のチャンスを手にした。だが、この試合で消極的な横パスとバックパスを連発。味方のオフサイドトラップに一人残る形となり、先制点献上の戦犯となった。後半17分に途中交代となって以降、モンテッラ監督はミランラストマッチまで本田を先発で起用することはなかった。
最終節の前に来季のUEFAヨーロッパリーグ出場権獲得を意味する6位が確定していたミランにとって、カリアリ戦は完全な消化試合だった。モンテッラ監督は契約満了となった日本人10番にキャプテンマークを託したが、本拠地最終戦の前節ボローニャ戦のようなゴールや白星も手にできなかった。試合後、モンテッラ監督は起用の理由を明かしている。
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