主将フル出場の本田を伊メディア好評価 ミラン黒星も「サムライのラストゲーム。誇りを示した」
ミラン在籍ラストゲーム、「多くのチャンスも作った」との評価
ACミランの日本代表FW本田圭佑は、28日のリーグ最終節、敵地カリアリ戦で加入後初めてキャプテンマークを巻いて今季初のフル出場を果たしたが、チームは1-2で敗れた。途中で退場者を出す苦しい展開のなか、左ウイング、右ウイング、インサイドハーフとポジションを移しながらプレーした本田に、採点を公開したイタリアメディアはチーム内で好評価を与えている。
ミラン専門のニュースサイト「milannews.it」は、敗戦とあって及第点の「6点」が6人となり、本田もその一人だった。寸評では「サムライのラストゲームはデビュー戦と同じく敗戦で終わった。ミランは彼への敬意をこめてキャプテンマークを託し、彼もその誇りをプレーで示した」と、この日のスタメンではミラン最古参だった本田のプレーを評価している。
一方で、サッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」は、本田を「5.5点」とし、「パフォーマンスもゲームの制圧も控えめ」と厳しい言葉を与えた。チーム内では「6.5点」のFWルーカス・オカンポスが最高で、DFダビデ・カラブリアとMFマティ・フェルナンデスに「6点」が与えられた。
サッカー専門サイト「トゥットメルカートウェブ・コム」は、本田にGKジャンルイジ・ドンナルンマと並ぶチームトップタイの「6点」を与えた。「ミランでのラストゲームではキャプテン。頻繁にプレーし、多くのチャンスも作った。コンスタントにクロスを上げていた」とチャンスメークを評価された。
ミランは6位で来季UEFAヨーロッパリーグ出場権を獲得していたなか、今季2度目のスタメンで、今季初のフル出場となった本田だが、チームを勝利に導くことはできなかった。
すでに退団を表明しているため、この一戦が3年半所属したミランでのラストゲーム。本拠地最終戦となった前節ボローニャ戦で、今季初ゴールとなる直接FKを叩き込んだが、最後の試合でそれを超えるインパクトは残せなかった。それでも、プレー内容はまずまずの評価を得る形で、ミランでのラストマッチを終えている。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images