豪州メディアがアジア杯ベスト11を発表 日本からは1人も選出されず
優勝したオーストラリアから最多4人が選出
アジアカップオーストラリア大会は1月31日、決勝戦でホスト国のオーストラリアが延長戦の末に韓国を2-1で下し、初優勝を飾って閉幕した。地元紙「シドニー・モーニング・ヘラルド」は大会ベストイレブンを選出。23日の準々決勝UAE戦で敗退した日本代表からは1人も選出されなかった。
GKはオーストラリアのマシュー・ライアン。ベルギーの強豪クラブ・ブルージュでプレーする守護神は、昨夏のブラジルワールドカップでは好プレーを見せられなかったが、今大会は冷静さと堅実さを披露し、優勝に貢献した。
DFは中国のチョウ・リンホウ。広州恒大でプレーする右サイドバックはプレーのみならず、腕に入れた巨大なタトゥーと巨体で存在感を示した。
同じく広州恒大の韓国DFキム・ヨングォンも選出。かつてFC東京や大宮でプレーしたストッパーは、アジアにおける次の10年間でベストなディフェンダーとなりそうだと評された。また、オーストラリアDFトレント・セインズベリー、ウズベキスタンDFビタリー・デニソフも選出されている。
中盤は、イランのMFアンドラニク・ティモリアン、韓国のスウォンジーMFキ・ソンヨン。UAEからは準々決勝日本戦でもゴールを決めたMFアリー・マブフートと、華麗なプレーで観衆を沸かせたMFオマール・アブドゥラフマン。決勝戦で先制ゴールを決めたオーストラリアのMFマッシモ・ルオンゴがそれぞれ選出された。
1トップにはホスト国の英雄であるオーストラリアのFWティム・ケーヒルが名を連ねた。監督は惜しくも準優勝に終わった韓国代表のウリ・シュティーリケ監督が選ばれた。
前回大会王者の日本は、本田圭佑(ACミラン)、香川真司(ドルトムント)、長友佑都(インテル)ら欧州の名門でプレーする選手を擁して連覇を目指した。1次リーグでは3戦全勝を飾り、無失点と危なげない戦いを続けた。だが、準々決勝でUAEにPK戦で敗れ、大会を去った。ホスト国のメディアにインパクトを残せた選手は、残念ながらいなかったようだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images