インザーギ監督、新戦力加入も本田の右サイド固定を明言 「いいプレーをしている」

インザーギ監督、「本田には今まで通り重要な選手として戻って欲しい」

 ACミランのフィリッポ・インザーギ監督が31日、2月1日のホーム、パルマ戦に向けた公式会見に臨み、日本代表FW本田圭佑を中央で起用しない姿勢を明確に打ち出した。

 ミランはこの冬のマーケットで攻撃陣を積極的に補強。イタリア代表MFアレッシオ・チェルチを獲得したのを手始めに、U-21スペイン代表MFスソ、イタリア代表FWマッティア・デストロを迎え入れた。フェルナンド・トーレスがアトレチコ・マドリードへ移籍したものの、前線の駒は確実に増えており、ポジション争いも激化している。

 パルマ戦の前日会見で新戦力の加入について問われた指揮官は「攻撃はクオリティーが高い選手たちが多い。最大限生かせるようにしたい。2人の左利きの本田、チェルチ、さらにスソもいる。ボナヴェントゥーラ、パッツィーニ、デストロとバリエーションがある。本田は彼のポジションを続ける。チェルチは右でも左でもできる」とコメント。

 本田を右で固定するとの見解を示したインザーギ監督に「本田はチェントロカンポ(中盤)でもできるが」との質問が飛んだが、「ノー、4−3−3でも4−4−2でも変わらない。右サイドでとてもいいプレーをしている」と右サイドで起用し続ける方針を改めて強調した。

 また会見の席では背番号10の姿勢を称賛。アジアカップから合流後、休む間もなく練習、そしてイタリア杯をこなしたことに関して、「本田は日曜日の飛行機で朝8時にオーストリアからミラノに着いて、9時にはミラネッロに駆けつけ、ジムでもう走っていた。合宿しているのを知っていて、家に帰ってもいいかどうかも聞かなかった(笑)。それですべてを言い尽くせる。今まで通り、重要な選手として戻って欲しい」と期待を寄せた。

 1月の公式戦でまさかの白星なしに終わったミランは、指揮官の去就に関する報道も飛び交った。11位と低迷する状況に「明日(1日)は必ず勝たなければならない」とインザーギ監督。地元紙が右サイドで先発と予想している本田もここできっちりと結果を出してチームに貢献したいところだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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