本田ホルン、1年での3部降格が決定… LASKリンツに1-2で敗れ最下位脱出できず
本拠地でのオーストリア2部最終節で首位相手に敗戦 参戦1年目で3部に再降格
ACミランの日本代表FW本田圭佑が実質的なオーナーを務めるオーストリア2部SVホルンが、現地時間26日に行われた最終節で首位LASKリンツとホームで対戦し、1-2と敗れた。これにより今季3部から2部に昇格したクラブは最下位から脱出できず、わずか1年で3部再降格の憂き目を見た。
昨季本田が実質的なオーナーとなったホルンは、昨季から5年間でUEFAチャンピオンズリーグ出場という大きな目標を掲げていた。だが、今季は9勝しか手にできず、5月3日には成績不振から濱吉正則監督を解任。ニハド・ペヤコビッチとクリストフ・ウェスターザラーの両コーチが暫定監督を務めているが、前節のFWワッカー・インスブルック戦で0-3と大敗したために、自力での残留が消滅していた。
ホルンの公式ツイッターでは5月19日に「SVホルンは、現在2部リーグ10位で残り本日の試合含め2試合となっております。3部リーグのチームが1チームしかライセンスを持っていないため、SVホルンが最終的に9位になると2部残留となります」とのメッセージを発信。9位でも残留が可能な状況だったが、最下位から脱出することができなかった。
ドイツサッカー専門メディア「トランスファーマルクト」は、試合前に崖っぷちのチーム状況を特集。「SVホルンは今季高揚する野望とともに突入したが、問題と現実とのギャップがあまりに大きすぎた」と5年後のCL出場という野望に比べて、内実の伴わないプロジェクトだったと指摘していた。
オーストリアメディアは本田撤退も報じていたが、3部へのUターンを余儀なくされたチームはどんな運命をたどるのだろうか。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images