久保を「最も挑戦してきた男」とウルグアイ紙称賛 敵国感銘「15歳にして日本で最も偉大な希望」

U-20W杯ウルグアイ戦、久保は小川の負傷交代に伴い前半20分からスクランブル出場

 U-20日本代表FW久保建英(FC東京U-18)は24日のU-20ワールドカップ韓国大会、グループリーグ第2戦ウルグアイ戦でFW小川航基(ジュビロ磐田)の負傷交代に伴い、前半20分に出番を迎えて強烈なシュートやスルーパスで同年代の南米王者相手に輝きを放った。ウルグアイ地元紙「エル・パイス」も15歳の躍動を称賛している。

 スクランブル出場となった日本の背番号20は、南米の雄にも強烈なインパクトを残すことに成功したようだ。

「彼はベンチスタートとなった。だが、小川の故障の数分後にフィールドに飛び出すことになった。そして、タケフサ・クボは見せつけた。15歳にして日本で最も偉大な希望であることを、そしてバルセロナがなぜ彼と契約を結ぼうとしているのかを、だ」

 ウルグアイに0-2と敗れた試合で、記事では日本チームで唯一久保のプレーぶりを称えた。格上のウルグアイを脅かしたのも飛び級選出の久保だった。後半10分、MF市丸(ガンバ大阪)がペナルティーエリアからループシュートを放つ。しかし、相手守護神は右手を伸ばしてスーパーセーブ。こぼれ球に反応した久保がヘディングシュートを放ったが、枠を捉えることができず。悔しさでピッチを思い切り叩いた久保は、その後も強烈なシュートや華麗なスルーパスを披露し、潜在能力の高さを見せつけた。

「彼は最も挑戦してきた男だった。ボールを支配し、セレステス(水色の意味でウルグアイの愛称)に立ち向かってきた」

 ゴール前で果敢に仕掛けるアグレッシブさは優勝候補のウルグアイメディアにも感銘を与えていた。左膝前十字靭帯断裂などで離脱を余儀無くされた小川の代わりに、久保は世界を驚かすようなプレーを再び見せてくれるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

田口有史●写真 photo by Yukihito Taguchi

 

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