スペイン国王杯決勝を控えるチームを激励

　バルセロナは今シーズン最後の公式戦となる、スペイン国王杯アラベス戦を27日に控えている。今季唯一のタイトル獲得チャンスとなる一戦を前に、かつてクラブの歴史を彩った名手がサプライズ訪問し、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシとブラジル代表ネイマールとの貴重なスリーショットに収まっている。

　クラブ公式サイトによると、現地時間24日にバルサの練習場であるジョアン・ガンペール・トレーニングセンターを訪れたのは、元ブラジル代表のFWロナウジーニョだった。「ロナウジーニョがサプライズ訪問した！　コパ・デル・レイ決勝に向けて、メッシ、ネイマール、そしてほかのチームメートの幸運を祈った」と動画、そしてメッシ、ネイマールと並んだ“MRNトリオ”のスリーショットを披露している。

　メッシがトップチームにデビューした頃、バルサのナンバー10を着用していたのはロナウジーニョだった。またネイマールは今季終盤戦で、助監督のウンスーエ氏に「ロナウジーニョみたいになるな！」と自由奔放な生活をとがめられたことに激高した経緯があるなど、偉大なる大先輩に対するリスペクトを欠かしたことはない。それだけにロナウジーニョと対面した二人が、満面の笑みを浮かべたのも自然なことだった。

　ロナウジーニョは「僕が見る限り、チーム全体は決勝に向けてものすごくモチベーションが高く見えたし、彼らが素晴らしい試合をしてくれると確信しているよ」とも述べている。ブラジルが生んだクラックの明るさは、ルイス・エンリケ体制最後の一戦にポジティブな影響をもたらすことになるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文　text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images