ミラン本田、在籍3年半の功罪とは? 番記者が分析「運が悪かった」「10番らしい姿は一度も…」

名門を追う番記者がミラノでの日々を総括 「EL出場の置き土産は残した」

 ACミランの日本代表FW本田圭佑は、本拠地ラストマッチとなった21日のボローニャ戦(3-0)でFKから今季初ゴールを叩き込み、試合後に自身のツイッターで今季限りでの退団を発表した。栄光の背番号10をつけて3年半プレーしたレフティーは、世界的な名門クラブに何を残したのか。ミラン番記者が本田の過ごした3年半の功罪について分析した。

「本田はこの3年半で、ミランに何を残すことができたのだろうか。今季ほとんど出番はなかった。インパクトも残せなかったが、ボローニャ戦の活躍でチームに来季のヨーロッパリーグ出場という置き土産を残した。これはとても重要な成果になったと思う。

 しかしながら本田は、ミランで自分の持っている全てを表現することができなかった。セードルフ監督の時には重要なプレーをしたし、インザーギ監督の序盤も良いパフォーマンスを見せたけど、期待されていた10番らしい姿は結局見ることができなかった」

 地元テレビ局「7ゴールドTV」のミラン番記者を務めるパオロ・ヴィンチ氏は、本田が過ごした3年半をこのように総括した。ボローニャ戦の勝利で、チームは4年ぶりに来季の欧州カップ戦出場権を手にすることができた。今季出場わずか7試合と出番が限られた本田だが、本拠地最終戦でミラン人生最大と言える成果を収めた。

 移籍初年度の2013-14シーズンのクラレンス・セードルフ政権、翌14-15シーズンのフィリッポ・インザーギ政権では輝きを放つこともあったが、10番を背負う選手として期待に応えることができた3年半ではなかったという。

 

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