メッシ母国紙がU-20W杯で活躍の久保を特集 「一体何者か? そう、15歳のクラックだ」
U-20W杯初戦の南アフリカ初戦で途中出場、堂安の決勝点をアシスト
U-20日本代表FW久保建英(FC東京U-18)は21日に行われたU-20ワールドカップ(W杯)グループステージ初戦、南アフリカ戦でMF堂安律(G大阪)の決勝ゴールをアシストした。15歳にして決定的なシーンに絡んだ活躍が各国で伝えられているが、バルセロナのFWリオネル・メッシの母国であるアルゼンチン紙「オレ」も「なんて15歳のフェスタだ!」と特集している。
久保は1-1で迎えた後半14分にMF三好康児(川崎)に代わって途中出場すると、ノールックのスルーパスでFW小川航基(磐田)の決定機を演出するなど見せ場を作った。そして同紙が注目したのは後半27分、日本が決勝点を挙げたシーンだった。「幸運が転がり込んだのは日本だった。タケフサ・クボのアシストによって、リツ・ドウアンのゴールが勝利に導いた」と記している。それと同時に注目しているのは久保の存在だ。
「そのクボとは、一体何者か? その少年は2001年6月4日生まれ、そう、彼はまだ15歳なのだ。そう、彼は5歳も若いのにU-20に招集されている……バルセロナでキャリアのスタートを築いたクラック(スペイン語で名手)なのだ」
こう紹介すると、小学生時代にその実力が認められ、2012-13シーズンにバルサの下部組織に加入。しかしバルサが未成年選手契約条項の違反があったとして久保らの公式戦出場禁止処分が下り、現在はFC東京の一員であることにも言及。ただ「バルサとしては彼の年齢が達すれば、再び契約することを望んでいる」と将来的なバルサ復帰の可能性についても触れている。
日本やスペインだけでなく、アルゼンチンからも熱視線を浴びる久保は、世界的に見ても今大会の注目選手であることは確かなようだ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images