ミラン番記者が本田の“有終FK弾”に感服 「センセーショナルで偉大だった」と退団惜しむ
「本田は僕を非常に感動させた」
今季7得点9アシストの活躍でミランのエースに成長したスソが、蓄積疲労で出番を失っている時には、本田の起用を記者会見でビンチェンツォ・モンテッラ監督に質問していたヴィンチ記者は、シーズンを通して燻り続けてきた10番を起用した指揮官の決断を讃えた。
「バッカとの交代で本田が入って、試合は変わった。モンテッラ監督を称賛するよ。適切な選手交代だった。プレミアムTVのインタビューでは、モンテッラはコインを上にあげて選んだと冗談を言っていたが、そうではない。存在感のないバッカを交代させて、強い力を持つ選手を入れた。上級クラスのクオリティーも持つ、いい足を持っている選手である本田を入れた。
本田は僕を非常に感動させた。今季は本当にわずかしかプレーしていなかったにもかかわらず、結果的にはびっくりさせる試合をした。センセーショナルで偉大であり、重要だった。今日は8点の選手だった」
出番のなかった本田が、ここぞという場面で見せた仕事ぶりに感服。8点という高評価がふさわしいと、イタリアでは珍しい「本田擁護派」のヴィンチ記者も称賛しきりだった。
この輝きが、本田のサン・シーロでのミラン10番として最後の勇姿となる。試合後に今季限りでの退団を発表。誰もが既定路線だと分かっていたが、この日の活躍を受けて、来季のミランでも出番を手にできたかもしれないと、ヴィンチ記者は惜しむ。