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モイーズ、2部降格でサンダーランド監督を辞任 マンU、ソシエダに続き1年持たない短命政権
違約金は求めない高潔さ 会長「彼なりの信念」
サンダーランドが22日にデイビッド・モイーズ監督の辞任を発表した。2部降格の責任を取った形だが、これでマンチェスター・ユナイテッド、レアル・ソシエダに続き、3クラブ連続で1年足らずでの退任となった。
モイーズ氏はロンドンでエリス・ショート会長らと会談を行い、辞任の意向を伝えたという。ショート会長はクラブ公式サイトに「シーズンを通し、プレミアリーグからの降格を避けるために、飽くなき努力を見せてくれた。デイビッドは補償金を手にすることなしでチームを去る選択をした。これが彼なりの信念だったのだろう」と声明を発表。昨夏にチームへやってきたスコットランド人指揮官の献身ぶりと、違約金を求めず、潔くクラブを去る決断を讃えている。
また、モイーズ氏も「サンダーランドを率いる機会を下さったエリス・ショート会長と取締役会、そして、いつもクラブを熱烈なサポートをしてくれたファンに感謝したい。選手と私の後任監督にはプレミアリーグ復帰の努力が実ることを祈っている」と惜別の言葉を残している。
現在54歳のモイーズ氏は、2002年から13年まで率いたエバートンでの指揮で一躍名を上げ、プレミアリーグ屈指の名監督となった。しかし、その後は暗転のキャリアを送っている。
2013年にサー・アレックス・ファーガソン元監督の後継者としてマンチェスター・ユナイテッドの監督に就任。日本代表MF香川真司も所属した当時のチームはリーグ戦7位となるなど成績不振に見舞われ、1年足らずで解任された。14-15シーズン途中から指揮を執ったスペイン1部レアル・ソシエダでは、降格圏にいたチームを12位まで引き上げて残留を勝ち取ったものの、翌シーズンには低迷が続き、就任から364日で解任されていた。
サム・アラダイス監督(現クリスタル・パレス)の後任として昨夏にサンダーランド新監督に任命されたが、今回も1年持たずに政権終了を迎えた。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images