バルサ戦2発の乾にスペイン紙が最高タイ評価 「カンプ・ノウを凍りつかせた」

2-4と逆転負けも、バルサ相手に初めて得点した日本人選手の活躍を称える

 エイバルの日本代表MF乾貴士は、現地時間21日に行われたリーガ・エスパニョーラ最終節の敵地バルセロナ戦で2得点を決めた。チームは2-4で逆転負けを喫したものの、バルセロナの本拠地カンプ・ノウで得点した初の日本人選手として歴史に名を刻んだ。レアル・マドリード寄りとして知られるスペイン紙「マルカ」電子版は、「タカシ・イヌイがバルセロナ相手に得点した初めての選手となった」との見出しを打ち、ゴールシーンの動画付きで乾の活躍を特集。採点でも、両チーム通じてトップタイ評価を与えている。

 乾は前半7分、MFアンデル・カパが上げた右サイドのクロスに対して、左サイドでフリーとなると左足ダイレクトで合わせて先制ゴール。その後もチャンスに絡み続けた乾は後半16分、右サイドのクロスから中央でFWセルジ・エンリクが受けて左サイドにパスを出すと、フリーで走り込んだ乾が左足ハーフボレー。1点目と似たような展開から再びバルサGKテア・シュテーゲンの頭上を打ち破った。

 記事内では、首位レアルをかわして逆転優勝するために勝利が最低条件だったバルセロナをどん底に突き落とす乾の躍動を、「エイバルの選手がカンプ・ノウを凍りつかせた」、「この日本人はバルセロニスタの野望を沈めた」と評すなど、それだけ衝撃度の大きい2ゴールだった。

 最終的に試合はバルサがFWルイス・スアレス、FWリオネル・メッシの2得点など、終盤の30分足らずで4得点を奪う意地の爆発を見せた。それでも同紙の選手採点で、乾は同僚GKジョエル、バルサFWネイマールと並ぶトップタイの3点を獲得。文句なしで、この試合の主役の一人となった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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