ミランCEOが年俸交渉で難航のデストロに“勧告” 「朝までに決めなければいけない」

「選手がオファーを受け入れたなら素晴らしい。それ以外は彼が残る」

 ACミランのアドリアーノ・ガリアーニCEOはクラブ間交渉で合意に達しているASローマのイタリア代表FWマッティア・デストロに一刻も早く正式契約するように強烈なプレッシャーをかける強硬手段に打って出た。ミランのニュース専門チャンネル「ミランニュース」で語ったもの。
「ミランとローマはすでに買い取りオプション付きの期限付き移籍で正式契約を結んでいる。だから、選手は明日(29日)の朝までに決めなければいけない。ここ数時間何も進展していない。我々はこの移籍を心配している。もしも、選手がオファーを受け入れたなら素晴らしい。それ以外は彼が残る」
 ガリアーニ氏はこう語った。すでにクラブ間交渉は終えているが、デストロは150万ユーロ(約19900万円)という年俸に不満を示しており、ミランとの契約がまだ合意に達していない状況だ。
「状況が悪化した場合に備えて、代替候補は探している。選手は朝まで時間が欲しいということなので、我々は少し辛抱している」
 百戦錬磨の強化担当らしく、デストロに1ユーロたりとも譲歩しないという強硬姿勢を示している。デストロ加入時には1トップで出場する機会の多かった元フランス代表FWジェレミー・メネズがサイドに回るため可能性もあるため、日本代表FW本田圭佑の出場機会をめぐる競争は一気に激化することになる。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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