伊代表キャプテン、引退の独代表キャプテンに惜別の言葉 「対戦はいつも誇りに思えるものだった」
GKブッフォンからDFラームへ 強豪国でしのぎを削ったライバル同士の思い
バイエルン・ミュンヘンの元ドイツ代表DFフィリップ・ラームは、現地時間20日のリーグ最終節フライブルク戦でキャリアの最終試合を迎えた。引退を決意した元ドイツ代表キャプテンに対し、バイエルンの公式ツイッターにイタリア代表キャプテンがメッセージを送っている。
バイエルンの公式ツイッターに登場したのは、ユベントスのイタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォンだった。ビデオメッセージとして、ラームに対する温かい言葉を送っている。
「親愛なるフィリップ、数々のタイトルを獲得してきたあなたが、キャリアを終える決断を下したと聞きました。私が言いたいのは、あなたとの対戦はいつも誇りに思えるものだったということです。あなたは対戦する時、常に強い決意に溢れ、それだけでなくフェアなプレーヤーでした。あなたの将来に幸運を祈っています。それがサッカーの世界であっても、そうでなくてもです。チャオ、ジジより」
2人はともにドイツ代表とイタリア代表という世界の強豪国でキャプテンを務め、ワールドカップも勝ち取っている。2006年ドイツ・ワールドカップ(W杯)、EURO2012ではいずれもブッフォンに軍配が上がった。代表レベルでは、不思議とイタリアはドイツに好相性だった。
一方で、バイエルンとユベントスという国内を代表する強豪クラブのバンディエラとして、2013年や昨季UEFAチャンピオンズリーグで対戦してきたが、ここではラームに勝利の女神がほほ笑んだ。ともに守備的なポジションでありながらも、世界最高峰の舞台でしのぎを削ってきたライバル同士だった。
ブッフォンは少なくとも2018年ロシアW杯までの現役続行を表明している。33歳の若さで引退を決意したラームに対しての惜別の思いを、温かいメッセージに込めていた。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images