強行出場は無謀? 伊紙、本田の奮闘称えるも「ハラキリだった」
ガゼッタ紙、チーム最高点の「6」も「サムライの夜とはならなかった」
ACミランの日本代表FW本田圭佑が27日のイタリア杯準々決勝ラツィオ戦で後半6分から途中出場。PK戦の末に敗れた23日のアジアカップ準々決勝UAE戦から中3日での強行軍だったが、得点に絡めず、チームも0-1と敗れた。ミランの背番号「10」に対し、28日付の地元各紙はチーム最高点などその奮闘を称えつつも「腹切りだった」と強行出場が無謀だったと報じている。
ミランは今季最大の希望だったイタリア杯で敗退。真夏のオーストラリアから冷え込んだイタリアに戻り、強行出場を果たした本田について、地元紙ガゼッタ・デロ・スポルトはDFイニャツィオ・アバーテ、GKクリスティアーノ・アッビアーティと並ぶチーム最高の6点と及第点を与えている。
寸評では「彼の戦術理解度の高さに加え、アバーテをサポートしていた。だが、オーストラリアの時差ぼけにより、日本人の献身は実らず、サムライの夜とはならなかった。というよりもハラキリだった」と奮闘を称えつつも、強行出場は無謀だったと分析している。最低点はイタリア代表MFリカルド・モントリーボ、同DFミケランジェロ・アルベルタッツィの4点となっている。
一方、コリエレ・デロ・スポルトは本田に平均点の5・5点の評価。「インザーギ監督はムンタリに代え、本田を投入したが、日本人はまだオーストラリアの時差ぼけだった」と長距離移動明けによりコンディション不良は否めないと分析している。最高点はイタリア代表FWアレッシオ・チェルチ、アバーテ、アッビアーティの3人の6点で、最低点はアルベルタッツィの4・5点となっている。
また、トゥット・スポルト紙は本田に5点と低評価を与えている。「時差ぼけがまだ見受けられる。彼がピッチに立った証しを見せられなかった」とインパクト不足を指摘した。最高点はアッビアーティの6・5点。最低点はアルベルタッツィの4・5点となっている。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Imagesゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images