本田ホルン、わずか1年で3部再降格の危機 残り1節で勝ち点2差の最下位に沈む
インスブルック戦に大敗、最終節の本拠地LASKリンツ戦での勝利が必須条件に
ACミランの日本代表FW本田圭佑が実質的なオーナーを務めるオーストリア2部SVホルンが、19日のFCワッカー・インスブルック戦に0-3と大敗。残り1節の時点で最下位に沈み、わずか1年で3部に再降格の危機を迎えている。
現在10チーム中10位と最下位に沈むSVホルンは、FCワッカー・インスブルック戦を迎え、試合前には公式ツイッターで現状を報告した。
「SVホルンは現在2部リーグ10位で、残り本日の試合を含め2試合となっております。3部リーグのチームが1チームしかライセンスを持っていないため、SVホルンが最終的に9位になると2部残留となります」
通常なら9位でも3部降格となるが、3部リーグのクラブのライセンスの問題で、今季降格は最下位の1クラブのみと報告。逆転で9位に入れば2部残留を果たせるが、ホルンはこの日インスブルック相手に0-3と大敗。9位のFACウィーンが首位のLASKリンツに2-2ドローと踏ん張りを見せたため、残り1節で勝ち点差は2に広がってしまった。そのためホルンが2部に残留するには、最終節の本拠地LASKリンツ戦での勝利が必須条件となり、9位のFACウィーンが本拠地カプフェンベルガーSV戦に引き分けると勝ち点36で並び得失点差の勝負、敗れれば逆転で9位浮上となる。
本田が実質的オーナーとなったホルンは、昨季から5年間でUEFAチャンピオンズリーグ出場を目標に掲げていた。だが、5月3日に成績不振から濱吉正則監督を解任。ニハド・ペヤコビッチとクリストフ・ウェスターザラーの両コーチが暫定監督を務めているが、危機的状況を脱することができず、最終節で首位相手に勝利しなければいけないという苦境に直面。今季限りでミラン退団が濃厚となっている本田だが、副業でも試練の時を迎えている。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images